楽器清掃・メンテナンス

ノルドミューズでは、各所から提供いただいた役目を終えたアコーディオンを随時、清掃・点検・修理しています。修理できる楽器は再活用し、すでに修理を施すには難しい状態になっている場合、各パーツを再活用しています。


2019/2/2(土)第二事務所での一斉清掃及び修理の様子

今回はノルドミューズ理事5名のほか、ひびけアコーディオンサポーターズクラブ会員有志2名の方にご参加頂き、楽器清掃の部分でご協力頂きました。作業としては前回同様、楽器の状態チェックから始まりましたが、最も時間を割く工程が、楽器ケースまたは鍵盤やボディに貼ってあるシール剥がしです。

それらが済むと鍵盤の調整や、異音の修正などの作業に入ります。互換性のある部品を見つけるのに苦労することもありますが、この度は午前10時から作業を開始し、おかげさまで十数台以上の楽器を再生することができました。今後さらなる活用を促進していきたい所存です。


2018/5/19(土)第二事務所での一斉清掃及び修理の様子

ノルドミューズの楽器再活用事業で、これまでに提供頂いたアコーディオンの修理・清掃については、出来る分から少しずつ行っていましたが、今後さらなる活用を目指すにあたり、この度ノルドミューズ理事5名と、ひびけアコーディオンサポーターズクラブ会員有志2名で、一斉に清掃と修理を行いました。

 

まず、すべての楽器を弾いて音の鳴り具合を確認し、外装の破損などをチェックすることから始めます。音が鳴っていても蛇腹や他の部分からの空気漏れが著しい場合は、そのままの状態で演奏するには適していません。楽器の状態を見つつ、軽微な修理を経れば再活用できるもの、破損が著しく修理に耐えないものに分類していきます。つぎにアコーディオン本体やケースに貼られているシール・ペンキの類を剥がし、本体内部のほこりを落とします。

 

学童用アコーディオンでは、鍵盤にシールが貼ってあったり、鍵盤に直接階名が書かれたりしているケースが多くありますが、修理に耐えない楽器であってもパーツを活かすことが出来るので、これらをきれいにします。修理の過程でパーツが一部欠損しているとわかった場合は、欠損部分をパーツ取り用楽器から修理中の楽器に回すのです。このように弾けなくなってしまった楽器も、あますところなく活用しています。

 

左上の写真は、バスアコーディオンの鍵盤部分とソプラノアコーディオンの左手部分を合体させ、再生した実例です。同じメーカーで同時代の規格同士であれば、このような方法も可能です。この日は午前10時~午後5時まで沢山のアコーディオンと向き合いましたが、それでも時間が足りず6/3に引き続き修理・清掃を行いました。